「イザベル! しっかりしろ。
今、助けてやる!」スピンして大破した車の運転席で、イザベルは目を開けた。
ああ、私は結婚式を前に、教会から逃げてきたのだ。
ウエディングドレスのまま、花婿を祭壇に残して……。
偶然立ち聞きした話から、未来の夫が殺人犯だと知った彼女は、動揺のあまり、車の運転を誤って事故を起こした。
そして今、救いの手を差し伸べる男性を見て驚いていた。
殺人事件の捜査官だ。
それだけではない。
イザベルの夢に夜ごと現れる、憧れの人でもあった。
フィオナの働くバーに、見慣れない顔の客がやってきた。
見たこともないほど美しいその姿に、彼女の胸はときめく。
フィオナは思いきって彼に話しかけた。
会話を楽しんでいたのもつかのま、酔っ払いの邪魔が入り、彼は店の外へと消えてしまった。
フィオナにさらなる不運が降りかかる。
ごみ捨てに外へ出たとき、暴漢に襲われたのだ。
ところがどこからともなく現れた黒い影が彼女を救う。
暴漢が逃げ去ると、フィオナは目の前の光景に呆然となった―救世主の正体はさきほどの男性客で、しかも血を流して倒れていた!アンジーは新たな仕事を得てキャリアを積むという希望に燃え、兄の住むシアトルへとやってきた。
ところが兄は彼女を子ども扱いし、親友のタイに面倒を見てくれと頼み込んだ。
アンジーは失望したが、世慣れたタイと一緒にいることにときめきを覚える。
彼は私をお守りしているだけ。
女性として見てはいない。
そう自分の胸に言い聞かせていたある日、タイが突然情熱的な口づけをしてきた。
メガンはプロジェクトの一員に選ばれ有頂天になったものの、ハリーに指導を受けると知って愕然とする。
会社の御曹司でプレイボーイと評判の彼とは、ずっと敵対してきた。
だけど昇進のチャンスをふいにしたくはないから、うまく切り抜けてハリーの鼻を明かしてみせるわ。
メガンは、交渉をサポートするためハリーと一緒にニューヨークへ赴くことになる。
だが仕事を終え、ホテルに着いた彼女は言葉を失った。
割り当てられた部屋は――ハリーと一緒のスイートルームだったのだ。
再会した兄の親友マットの姿にアシュリーは目を見張った。
十年前、アシュリーはマットに夢中だった。
名家の長女として、つねに世間の注目を浴びる。
そんな生活を送る彼女にとって、自由に生きる彼は魅力的だった。
今や大企業を経営するマットはかつての不良っぽさを脱ぎ捨て、すっかり大人の男性の雰囲気を漂わせている。
ずっと忘れられなかった彼への気持ちを過去のものにするため、ひと晩彼と一緒に過ごしてみたい。
夢のような一夜が、悪夢を連れてくるとは想像もせずに。
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