龍―RON―(32)
1941年12月8日未明。
数時間後に上海からアメリカへ発つ恋人・アンナのことを想い、文龍は埠頭に立って船を見つめていた。
文龍から恋人のことを聞いた龍は、かつて自分も愛する女性と引き離されたことを語る。
その時、上海港に火の手が上がり…。
1942年2月。
銀行筋に顔が利く関東軍の少将・安田に身体をまかせ、大連随一の料亭を手に入れた小鈴。
心の奥で龍への思いを引きずりつつも、女ひとり生きていく決意を固めていた。
そんなある晩、いつものように安田の相手をしていた小鈴に、大広間から声がかかる。
古くから霊山として知られる千山。
龍は、そこに点在している「観」の中でももっとも広大であり、正統馬賊の総本山と言われている「無量観」にやってきた。
あいにく最高指導者・葛月潭老師は留守であったため、入門の許可は保留のまま、とりあえずは客人として滞在することになった。
中国共産党の政治的中心・延安にやって来た文龍。
そこでの生活にも慣れた頃、仲の良かった同志が反革命分子の疑いをかけられ、連行されるという事件が起きた。
党に対して不安と戸惑いの気持ちが湧き上がっていたそんな折、図書室を訪れた文龍は、毛沢東主席の夫人・江青と出会う。
新京の満映社宅・田鶴邸。
そこには、久々の帰宅で娘・和華と再会した龍の姿があった。
赤ン坊の時に会って以来写真でしか龍を知らない和華であったが、そこはやはり親子。
打ち解けるのにそれほどの時間はかからなかった。
束の間の一家団らんの時を過ごしていた龍であったが…。
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